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2016年1月 5日 (火)

②カムチャツカの自然と暮らし

今回は見たり聞いたりした範囲にとどまりますが、カムチャツカの自然や人々の暮らしの一端について、紹介したいと思います。

Simg_3741カムチャツカ半島は北海道から北東へ千島列島をたどった先にあり、半島の長さは約1200km。面積は日本全土より大きい約47万平方キロメートルもあるそうです。亜寒帯気候からツンドラ気候まであり、地域や地形などによってかなりの違いがあるようです。中央部には南北に中央山脈があり、活火山は東側に多く、西側は湿地が多いとのこと。エゾマツなど針葉樹林が多いのは中央部です。

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東側の太平洋・ベーリング海沿い、特に南部は比較的温暖ということは前回も紹介しましたが、ペトロパブロフスク・カムチャツキー周辺は住み易い環境に見えました。半島全体の人口は分かりませんがガイドによると約30万人で、そのうち約20万人がペトロパブロフスク・カムチャツキー市とその周辺に住んでいるとのこと。同市内には工科大学など2つ大学があります。

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半島内にはこれといって目立つ産業はなく、サケやマス、カニなどの漁業、水産加工業に従事する人が多いそうです。このため民間企業も水産関連が多い。水産業に次いで働く場があるのは軍関連だそうで、ガイドは「ここより北の方に大きな軍事基地があり、そこで働く人も多い」という。また、「最近は風力発電所を作る企業も来るようになった」。現地ではあまり仕事が無く、あっても収入は良くないそうで、「他の地域へ出て行く人が増えて、人口が減り気味」だそうだ。

Img_9557食生活はどうか。小麦など主要食糧は本土からの供給に頼っており、日用雑貨品や衣類、文具類などは中国、韓国などからの輸入が多そう。市内のスーパーマーケットを覗いてみると、広い店内には穀物、魚類、肉類、野菜、果物、調味料、飲料、菓子など食品コーナーでは商品が豊富に並んでいた。価格は日本とあまり変わらないが、菓子などモノによってはやや高め。

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さらに奥に行くと衣類や日用雑貨、靴、医薬品、文房具、アクセサリーなどの専門店が並んでいた。衣類や樹脂製日用品の値札を見てみると、中国製がほとんどでした。スーパーの外では屋台のような所で50~60代とみられる女性が地元産の野菜を売っていた。「美味しいから買ってくれ」という。

Img_9582カムチャツカでは気候や農地開拓の遅れなどから農業の発展が遅れていたが、同市周辺では近年、ジャガイモやニンジンなど根菜類の収穫量が増えているそうだ。牧畜やキャベツなどの栽培も始まったとのこと。旅客機でここの空港に着陸する少し前、眼下に畑が整然と広がっていたのを思い出した。

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スーパーといえば駐車場に並んでいた車のエンブレムを見て驚いた。トヨタ、ホンダ、日産、三菱、マツダ、スズキなど、ほとんどが日本製のしかも中古車だ。中にはバンパーが無くなっていたり、ワイパーが曲がっていたりしている。ガイドに聞くと「新車は高くてなかなか買えない。日本車は中古でも性能がいい」とのこと。工事現場では日本製パワーショベルが活躍していた。

S観光も徐々に盛んになってきたようだ。ソ連崩壊後、それまでカムチャツカへの外国人立ち入りは禁じられていた(どうも軍事的要因らしい)が、20年ほど前から徐々に緩和されて外国人が来やすくなった。魅力のひとつが高山植物の美しい花々を低地で見られること。高緯度で冷涼な気候のため、比較的標高の低いところに高山植物が群生しており、日本にはない種類も多い。

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このため、日本では夏に「花めぐりツアー」として人気が高まっている。近年はハバロフスクやウラジオストック経由で、韓国や中国からの観光客が増えており、滞在中にそうしたツアーをいくつも見ました。

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ただ、カムチャツカでは「蚊」と「ヒグマ」には要注意だと思います。夏季だと蚊はどこにでも沢山いるし、山地にはヒグマも多い。私たちが登ったアバチャ山とカリャーク山の東側には特にヒグマが多く棲んでいるそうです。私たちは幸いにヒグマを見かけませんでしたが。アバチャ山BCでは地リスが沢山いて、エサをねだっていました。
(次回はNZのお話しです)

 

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