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2018年1月 9日 (火)

大姑娘山登頂記(その3)

大姑娘山登頂記その3

<6日目。晴れ>

Photo_27 夜明け前の3時半に起床。暗い空に星が冷たくまたたいている。顔を洗おうとすると、洗面器に入れておいた水が薄く氷っていた。朝食、トイレを済ませて4時50分にC1出発。ヘッドランプの明かりを頼りに、いよいよ大姑娘登頂を目指す。Photo_28 まずは前日往復した岩だらけのガレ場を滑らないようゆっくりと登る。小休止の後、コルへの急な岩斜面を一気に登る。コルに上がるといきなり眼前の谷の向こうに高峰群が現れ、思わず息を飲む。Photo_29 右手前方の四姑娘連山から左手にかけて5000m前後の高峰が上って来た朝日を受けてどこまでも続く絶景は感嘆ものだ。

Photo_30 コルに出てから右方向の尾根を登っていくと間もなく広くて緩やかな場所に出る。かなりの厚さの雪があり、朝日に白く輝いている。この先から頂上直下の急峻な道となるので、4本爪アイゼンを装着。Photo_31 Photo_32 ルート沿いに鎖の柵が設けてあり、これを利用して滑らないよう慎重に高度を上げていく。呼吸は苦しくなく、体調も快調だ。高所順応を念入りに行った効果だろうか。Photo_33 午前8時、ついに大姑娘山頂(5025m)に立つ。北には二姑娘山(次女、5276m)、三姑娘山(三女、5355m)が連なり、さらにその奥に一際高い四姑娘山(四女、6250m)の鋭鋒が白く聳えている。その左右に眼を転じると、5000m前後の高峰が重畳と続く光景は文字では伝え難い。Photo_34 南のはるか遠くにはミニヤコンカ(7556m)の頂が霞んで見える。こうして360度の絶景をしばらく堪能し、写真を撮りまくる。30分ほどの滞在後、下山開始。

Photo_35 急な積雪帯は下りの方が難しい。慎重なつもりだが、ついテンポが速くなる。名残惜しさに四姑娘連山を見ようと振り返ると滑りそうになる。コル近くまで降りてアイゼンを外す。そこから早朝登ってきたC1方向を見ると、鮮やかなカール地形とその向こうに連なる高峰が一幅の絵のように素晴らしい。ガレ場を下ってC1に10時40分帰着。ここで早めの昼食、うどんが美味しかった。一休みしてC1を出発。高山植物が咲き誇るなだらかな草原を下る足取りは軽い。充実した達成感とわずかな喪失感を感じながら景色を楽しむ。午後2時20分、BC到着。缶ビールで登頂を祝して乾杯。夕暮れまで周囲の山々を眺めながら過ごす。明日は下山だ。夜、よく晴れた空にたくさんの星が輝いていた。

 

<7日目、晴れ>

Photo_36 とうとうこの山域から離れる時が来た。朝6時半、BCを出発。数日前に登って来た道だが、視界に入る景色はその時とはまたかなり違って見える。景色や花々、馬、ヤクなどの姿を楽しみながら歩く。参加者は時折、名残惜しそうに振り返っては景色を写真に収めている。

Photo_37 この7日間が夢のようにあっという間に過ぎて行く。それにしても全行程中に雨天は半日だけで済み、天候には本当に恵まれた。高山病にも罹らず、パルスオキシメーターの測定でもずーっと異常値はなかった。体調は快調で食欲も旺盛。とても気持ちの良く快適で素晴らしい山行だった。

Photo_38 10時、緑の丘にはためくタルチョの祠に戻り着き、青空と白い四姑娘連山を背景に記念写真を撮る。そこから登山ゲートまではアッという間に下り切り、11時50分に日隆のホテルに帰着。

Photo_39 預けておいた荷物や登山用具などを仕舞って荷造りを終え、軽い昼食を摂る。午後1時にホテルをバスで出発、夕方6時に成都市内のホテルに入る。この夜は久し振りに柔らかく温かいベッドで熟睡した。

 

<翌日、晴れ、夕刻豪雨>

Photo_40 この日は朝からまる1日、成都市郊外にある「成都大熊猫繁育研究基地」(ジャイアントパンダの繁殖研究施設)をはじめ、唐の時代の詩人・杜甫が茅葺の家を建てて詩作に励んだ「杜甫草堂」と、三国志で有名な劉備玄徳と諸葛孔明をまつる廟「武侯詞」などを見学して過ごす。

Photo_41 本場の四川料理はやはり辛いが、山椒主体の辛さが特徴で、食べやすくとても美味しかった。

以上、メモと記憶を基にまとめました。

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